ドラマ『あなたがしてくれなくても』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.4
- 4/13放送分
してくれなくて2年の回。永山瑛太が演じる、生活感のある夫が魅力的で、初回なのに、妻との会話の温度差とか、二人の間の空気感がしっかりとあって、見応えがあった。終盤のカフェに乗り込んだシーンは、妻が嘘と断定したが、断定できるだけの情報がないというか、週刊誌の『妻だけ...』を見つめていたので、むしろ本当な気しかしなくて、断定するのは乱暴な気がした。そういう『すれ違い』を作る意図だったのかもしれないが。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 76位
- 偏差値
- 60.3
- クールランキング
- 4位
- どみじなスコア
- 3.400
- どみじなドラマ賞
- 銀鮪賞
- 俳優賞
- 場面賞
- 主題歌賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- 恋愛ドラマ(不倫/禁断)
- 放送開始
- 2023/4
- 放送系列
- フジテレビ
- 放送時刻
- 木曜 22:00
- 主な出演
- 奈緒
- 永山瑛太
- 岩田剛典
- 田中みな実
- さとうほなみ
- 武田玲奈
- 宇野祥平
- MEGUMI
- 紺野まひる
- 大塚寧々
2話:感想・レビュー
- 3.2
- 4/20放送分
結婚記念日と副編集長の回。あんなに仕事を持ち込まれると、迷惑だなあと思いつつ、そう思えるということは、田中みな実に説得力があった。安易に不倫にいかないところは、好感が持てる気がするが、じゃあ何を見たらいいんだ?ってなった。レスというか夫婦間の問題を見ればいいんだろうけど、地味で重苦しいので困った。
3話:感想・レビュー
- 3.4
- 4/27放送分
海より川だけど海の中に行く回。結局そっちに行くんかい、というのはあったが、ドラマ的には面白くなってきた。終盤の急いでいる二人のニアミスとか、バレるサスペンス感が、演出で煽れていて印象的だった。副編集長と旦那のすれ違いが、自業自得なのだが、切ないところもあって、味わい深かった。
4話:感想・レビュー
- 3.4
- 5/4放送分
オリオン座と日の当たらない恋の回。四人がそれぞれ間違えていて、車で言ったら、四輪駆動なのに全部回転数が違うみたいな、制御不能な不安定さが増していて、大まかな話的には楽しめた。ラストの新名の宣言はいまいちしっくりこなくて、それに対するみちの返答もしっくりこなく、どうせならまた泣いてくれた方がしっくりした。
5話:感想・レビュー
- 3.4
- 5/11放送分
お義姉さんの子供を預かったり新名の妻ですの回。会議室越しの通話のシーンは、ガラス1枚が越えられない壁というか、婚姻届の厚みのようにも感じられて、象徴的で印象的なシーンだった。北原が案外良心的だったが、ドロドロした計略キャラかと思っていたので、肩透かしな面はあった。ラストは、話的には面白い展開なのだが、身勝手さが先行して、共感性のマイナスの方が大きい気がした。
6話:感想・レビュー
- 3.6
- 5/18放送分
店とかどうでもいいので焼肉の回。展開的には、みちが被害者ぶってるのに違和感があって、スライムとバブルスライムくらいの違いはあるかもしれないが、どっちもスライムだからな、と思った。というか、みちの方がバブルスライムな気が。演出的には、想いを抑えつけても、いずれ表出してしまいそうな、緩いサスペンス性とか、一緒にいてはいけない集まりの気まずさとかがあって、それを店長が悪気のない裏回しをする愉快さとか、肉が燃えるカットなど、見応えのあるシーンが多かった。
7話:感想・レビュー
- 3.6
- 5/25放送分
みちが怒っていて何も言えない回。みち夫婦の無言のシーンが、前半と終盤にあったが、夫よ何か言おうぜと思いつつも、特に前半は、よくあれだけ長いシーンを、表情とか仕草だけで成立させたな、と思ったし、ただ成立しただけではなく、空気感とか申し訳なさみたいなのが伝わってきて、二人で空気を演じたみたいな、印象的なシーンだった。ただ、話的には、終盤に少し反省していたとはいえ、みちの棚に上げてる感じが、前回から引きずってしまっていた。
8話:感想・レビュー
- 3.4
- 6/1放送分
仕事があって良かったの回。オーナーが高田純次ばりに適当な生き様っぽいが、たまに言うことが核心をついていて侮れないというか、壊れたモノをのくだりが、今回のラストを抽象化しているような、何気にいい働きっぷりだった。北原さんは、ホッチキスのツッコミなど、コミカルな空気を入れてくれて、こちらもいい働きっぷりで、脇役に目がいった回だった。
9話:感想・レビュー
- 3.2
- 6/8放送分
浮気しているかもしれませんよの回。話的に、たぶん盛り上がれない回だった。ラスト間際の追いかけるシーンが、盛り上がるところなんだろうけど、いい大人だし、相手からやめましょうと言われているわけだし、あまり共感できなかった。みちがラストに被害者ヅラしていたのも、自分の浮気を棚に上げているので、納得感が少な目で、話を切り出したときに、自分の浮気を言おうとしていたのかもしれないが、それでも、なんかな、と思った。
10話:感想・レビュー
- 3.4
- 6/15放送分
別れの回。終盤のみち夫が何とも切なくて、「無駄な時間」的なセリフは破壊力があったが、それに答えないみちが、何だか悪者に見えるというか、新名の件も、墓場まで持ってくという判断だとしても、バレてるからな、と思った。ラストの楓が残酷で、作者はドSなのかと思った。
最終話:感想・レビュー
- 3.4
- 6/22放送分
忘れ物に気付く最終回。そうですか、そっち行きますかという、個人的には意外だった。子供たちの音楽の発表会という、潔白ともいえる場に、ただならぬ関係の三人が居合わせるという、コントラストが皮肉だった。最後の喫茶店は、最終回にふさわしい揃い踏みで、揃うのが偶然すぎるということは、どうでも良くなった。ラストがエモくて、影絵もそうだが、永山瑛太と奈緒の演技を堪能できたので、満足感があった。