ドラマ『こっち向いてよ向井くん』各話の感想・レビューと採点

各話の感想・レビューと採点

1話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 7/12放送分

10年ぶりになんだかいけそうな気がする回。恋愛HowTo的な側面があるが、これはこれで、鵜呑みにしてはいけないというか、これも一つの価値観でしかなく、今後、押し付けられる展開だと、ウザくなる危険性があって、やや危なっかしさを感じた。恋愛面で不器用な感じの説得力は、赤楚衛二が出してきているし、岡山天音の義理の兄弟にも説得力があって、俳優陣の骨格がしっかりしている印象だった。森脇部長の干され方が愉快だった。

ランキング情報

どみじなランキング
45位
偏差値
61.5
クールランキング
5位
どみじなスコア
3.439
どみじなドラマ賞
銀鮪賞
俳優賞
場面賞

採点グラフ

ドラマ情報

ジャンル
恋愛ドラマ(こじらせ)
放送開始
2023/7
放送系列
日本テレビ
放送時刻
水曜 22:00
主な出演
赤楚衛二
波瑠
岡山天音
藤原さくら
生田絵梨花
財前直見
市原隼人
内藤秀一郎
若林時英
森脇健児
藤間爽子

2話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 7/19放送分

バイト店員といけそうな気がする回。チャット地獄的なのとか、会社のメールとのマルチタスクとか、コミカルなシーンが冴えていて、きちんと愉快に受け取れたし、それがあったおかげで、二分間の時計とのコントラストが出て、満足感のある仕上がりだった。坂井戸のアドバイスが、前回ほどは押しの強い主張ではなく、それって誠実なのかを程よく気付かせてくれて、恋愛コメンテーターとして、バランスがよかった。

3話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 7/26放送分

昔の知り合いと結婚する方向になる回。配役や登場時間などのメタ的な印象から、そっちの方向は違うよ向井くん、というのがあって、どうせ破綻するだろうから、決断=失敗と認識できて、世界の半分をお前にやろう、という竜王の誘いに乗る人を、となりで見てるくらいの残念さがあった。ここを起点に、失敗に向かうため、弱めのサスペンス感が出るだろうし、妹夫婦の件も同様で、次週に向けて惹きつけるアクセントにもなった。吠える夜とコラボしていたが、出だしからしばらくその映像だったので、なんだ今週お休みか、と思って、録画を消しそうになったので、普通に迷惑だった。

4話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 8/2放送分

ウェディングドレス姿を見る回。そうなりましたか、と思ったが、女の方が、少し意識を変えるというか、向井くんを信じて、素を出していけば、そのうちお互い好きになるだろうし、それが一番近道な気がするので、というのと、結婚と恋愛の順番みたいなのがあったが、さすがに、結婚してから好きになれませんでした、というのは、悲しすぎるので、たぶん順番というより、ガツガツと同時進行するのが正解な気がして、どちらかというと、女の方の決断に、納得感がなかった。男の方の決断も、まずは方向性の修正を提案してみて、様子をうかがうと思うので、あまり納得感はなく、同時に言うところは、前向きな発言にして、「えっ?」っていうリアクションの方が、しっくりきた。

5話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 8/9放送分

美和子が来る回。撮影を重ね、いい意味で力が抜けたのか、いつもよりコミカルなシーンが冴えていて、「里に下りてきたモンスターか」など、普通に笑ってしまった。臨時バイトに対する、兄と義弟の認識についての、洸稀と妹の行間たっぷりなリアクションが、このドラマらしいなと思った。

6話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 8/16放送分

ヒロシですの回。元気と向井くんの愚痴大会や、元気と洸稀の会話など、元気@岡山天音がコミカル面で効いていて、少しナーバスな美和子と麻美に対して、バランスが取れていたし、ラストがあっても、重苦しすぎ、にはならなかった。

7話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 8/23放送分

結婚せずに一人でいるのは可哀そうかの回。ずっと引っ張ってきた、何から守る問題の顛末が分かって、見応えのある回だったが、そのあとの洸稀との会話で、それに触れないのが謎で、特に理由がないだろうし、違和感があった。悟の父@光石研が、いきなり登場の割に馴染んでいながら、存在感を押し出してきて、コミカルなところまで成立させてさすがだった。

8話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 8/30放送分

環田さんからの牽制の回。たぶん部長@森脇健児が一番注目を浴びる回で、今まで出番が少なすぎだったし、ドラマでまで干さなくてもと思っていたので、よかったね、と思った。今までで一番惹きつけられた回で、サスペンス感がある訳じゃないし、話は面白い方だが、ダイナミックな展開がある訳じゃないし、不思議な惹きつけられ方だなと思った。終盤のカラオケBOXなど、恋愛というテーマの中で、QAがたくさん出て来て、それがYahoo!知恵袋的な吸引力を発揮しているのかなと、なんとなく思った。もしくは、ワイドショーでコメンテーターが何を言うか、みたいな。妹夫婦の決断は、岡山天音の演技が秀逸で、大袈裟すぎず生活感が漂っていて、程よい重量感が印象的だった。カラオケBOXのパフェのくだりは、コイツほんとにパフェのことを言ってるんじゃ?っていうシュールさがありつつ、それはそれで恋もそうなのか?っていう錯覚に飲み込まれる様子が微笑ましかった。

9話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 9/6放送分

誰かのためじゃないと頑張れない回。妹夫婦の恋愛、というか夫婦の深い谷が前回と今回にかけてあり、今回で一つの形になって、恋愛ドラマでいうところの、最終回前の落としと最終回での回復、山あり谷ありが、主役組以外でも楽しめるところは、いい構造だなと思った。コミカル面もしっかりしていて、美和子の恨み節が一点突破で愉快だった。元気にちょっかいを出していた人の言い分は、しっくりこなくて違和感があった。

最終話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 9/13放送分

揺れる想いを体中に感じる最終回。このドラマらしい終わり方な気はしたが、さすがにもう一声、想いを返して欲しかった。途中、二人が語る中で、他の人たちの近況が提示されるのは、原作どおりなのかもしれないが、なんかエモい演出でよかった。何度もつき返されて、時間つぶしが重なる展開は、話の作り手である神の手みたいな、そんなことはそうそうないけど、そうすることによる旨味と天秤にかけると、納得せざるを得ないというか、むしろ賛成な展開で、意識してから、あんなに一緒にいたら、そりゃあねっていう、問答無用に、ぷよを積み上げてオーバーさせようとする試みに痺れた。