ドラマ『ハヤブサ消防団』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.4
- 7/13放送分
移住して消防団に入ってみる回。池井戸潤が原作なのに、ビジネス系じゃないというか、こういうミステリーちっくなものも書くんですね、と思った。主演の中村倫也自体が謎を秘めているというか、『美食探偵 明智五郎』とかもそうだったが、ミステリーものとの相性が良くて、演出に困らないというか、少し本気を出すだけで、謎が画面にあふれる感じがして、キャスティングが間違いなかった。ああいう集団には、一人、梶原善が欲しくなるので、そこのキャスティングも間違いなかった。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 115位
- 偏差値
- 59.4
- クールランキング
- 10位
- どみじなスコア
- 3.366
- どみじなドラマ賞
- 作品賞
- 俳優賞
- 場面賞
- 主題歌賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- ミステリードラマ(一般)
- 放送開始
- 2023/7
- 放送系列
- テレビ朝日
- 放送時刻
- 木曜 21:00
- 主な出演
- 中村倫也
- 川口春奈
- 満島真之介
- 生瀬勝久
- 橋本じゅん
- 梶原善
- 岡部たかし
- 山本耕史
- 古川雄大
- 麿赤兒
- 福田転球
- 金田明夫
- 村岡希美
- 小林涼子
2話:感想・レビュー
- 3.2
- 7/20放送分
何ちゃら当番と操法大会の練習と噂話の回。分団長と仲が悪すぎるのと、オチが愉快だったが、おじさん達の説得力というか迫力がありすぎて、ミステリーのベールも被っているので、コミカルになりきらない、緊張感が伴った感じで、そういう意図なのかもしれないが、その演出が正解なのかは悩ましかった。水圧高すぎ問題は、単に操作ミスだと思うが、これもミステリーのベールが被っているせいで、何か細工が仕掛けられていたんじゃ?という線が捨てきれなくて、紛らわしかった。程よくコミカルな音楽を付けるとかしないと、すべてがミステリー要素に思えてしまって、ドラマとしては、そのへんの演出デザインみたいなものに、親切さがあってもいいのかなと思った。
3話:感想・レビュー
- 3.2
- 8/3放送分
東京から編集者が遊びにくる回。前週は休みで二週空いたので、冒頭にまあまあガチのダイジェストがあったのは、親切だった。中山田@山本耕史の登場で、見慣れたメンツと田舎の風景から、少しだけ新鮮な絵面になって、マンネリ防止の点でよかった。話の方は、写真の謎女性か、幽霊か、放火犯か、どの謎を追っているのか、散漫になっている印象で、終盤の出来事がメインディッシュだと思うが、それの時間をもう少し取って、他は、そこまで時間を使わなくてもよかったんじゃないか、と思った。
4話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/10放送分
いやもう無理ですの回。立木さん@川口春奈が、本格的に物語に絡んできたのが大きくて、手詰まり感のあった、不審火方面とは別の路線で展開できたので、核心に進んでいるっぽい実感があったし、マンネリ感を一旦クリアする効果もあって、新鮮に観れた。
5話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/17放送分
カルト教団と輪の回。三馬@中村倫也の憂いのある表情が、サスペンス感の発生装置になっていて、プラズマクラスターイオンみたいに、常に軽いサスペンス感なのか、ミステリーの霧なのか、が劇中に漂う感じがあって、惹きつけるものがあった。話の方は、本線から脱線している気はするが、小説原作ということで、きっとこれも本線に繋がるだろうという、そのへんの信頼感はあった。
6話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/24放送分
ルミナスソーラーを捕まえるために張り込む回。張り込み中のトランシーバーONのシーンが愉快で、名優二人による説得力が半端なく、なんか物凄くセンシティブなことを言い出すんじゃないか、という雰囲気が見事だった。このシーンでコミカル方向に山を作れたことで、そのあとの不穏で嫌な展開とのコントラストができて、バランスよく楽しめる回だった。
7話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/31放送分
東京旅行の回。普段の隼地区の風景じゃない、東京という、ドラマの中では特別感があって、その中でもレストランという、普段の団らんの場である居酒屋とは対極にあるような、これも特別感があって、犯人はお前だ、に至るムード作りが秀逸だった。隼に訪れる光景も特別感があって、終幕に向かう起承転結の転の回だと思うが、馴染んではいるけど、どこか異質な感じと、落ち着かなさが印象的だった。
8話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/7放送分
町が活性化している回。うじゃうじゃ居るので、映像がカオスになっていて、話の方もカオスになってきて、最終回を前に、どうなっているんだ感を強く印象付けられた。そんな中でも、太郎が真実の糸を一本一本拾い上げて、辿っていくような、ミステリードラマとしての矜持はキチンとあって、最終回への期待が高まる仕上がりだった。
最終話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/14放送分
皆既日食の最終回。映子さんがなんで教団にいるのか、監視といっても、別に逃げ出すチャンスはあるだろうし、助けを求めれば、またマスコミが騒いで、教団が力を失って、まあ原作自体なくなっちゃうけど、ずっと居なきゃいけない理由が、そんなにない気がして違和感があった。和尚も、取り戻したかった割に撒くんかいっていう、別にいいけど、それ以外にもなんかしっくりこなかった。ヒーロー感も足りない気がして、結局彩には響かなかった訳で、初代が助言したおかげで、改心したってことは、やらかした側の人たちが内部告発しただけみたいな、消防団とは関係ないところで解決してしまったともいえ、なんか残念だった。消防団が暴れて、それを見て会心とかなら、ヒーロー感が出たのかなと思った。でも、終盤の三馬家に駆け付けるシーンは熱かった。でも、真っ先に救急車を呼んであげて欲しかった。