ドラマ『何曜日に生まれたの』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/6放送分
家賃が払えない回。洋楽が流れて、ああ野島伸司脚本だなと、懐かしい気持ちになった。裏表というか、本音への切り替えみたいなのが、少し分かりずらいというか、序盤の編集長と漫画家の対峙でいうと、「何でも言って下さい」のあとに、本音が駄々洩れるが、それは「何でも言って下さい」に対応するものだろうから、「何でも言って下さい」をかみしめる間が欲しいというか、前後にスキマがなさすぎて、一連に見える間で、実際は切り替わっているので、ああ切り替わってるのか、ってなった。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 40位
- 偏差値
- 61.8
- クールランキング
- 4位
- どみじなスコア
- 3.449
- どみじなドラマ賞
- 銀鮪賞
- 俳優賞
- 場面賞
- 主題歌賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- ヒューマンドラマ(一般)
- 放送開始
- 2023/8
- 放送系列
- テレビ朝日
- 放送時刻
- 日曜 22:00
- 主な出演
- 飯豊まりえ
- 溝端淳平
- 陣内孝則
- シシド・カフカ
- 早見あかり
- 井上祐貴
- YU
- 若月佑美
- 片山友希
- 濱正悟
- 白石聖
2話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/13放送分
サッカー部とゲーム関係の回。「逃げちゃだめだシンジ君」みたいなシーンがあったが、そこのノリというか、ワードセンスの古さが、編集長のキャラ付けとして狙ったのかなとは思うが、そのへんのキャラ付けが空回りしているように見えて、ダサさで小さな笑いを取るところまで至りたいのに、至っていないみたいな苦しさが少しあった。
3話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/20放送分
瑞貴についての回。こなれてきたのか、演出家が変わったからなのか、コミカル部分の浮きが、前回より抑えられている印象で、前回までを正確には覚えていないが、今回からはコミカル部分に軽めの音楽が付いたような気がするのと、演技が多少強くなって分かりやすくなったのかな、という違いがある気がして、それが多分効果的だった。コミカル部分が、本来の役割を取り戻したことで、エンジンのシリンダの回転じゃないけど、コミカル部分が点火部分だとすると、今まで引っかかっていたものが、正常に戻って、想定どおりに回って、本来の推進力を発揮しだした、みたいな感覚だった。
4話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/3放送分
サイコが加わる回。毎回、徐々に登場人物が増えていって、マンネリ感が一切ないのと、過去の出来事も徐々に明らかになるし、それに伴って主人公や公文たちに波紋を広げて、物語が厚くなっていくのが、さすがだった。話が少し落ち着いてきたときに、やや突拍子もないことを投入して、薪をくべるように炎上させるのが、クセになってきた。
5話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/10放送分
補欠のキャプテンの回。なぜ時効という言葉を使ったのか、今までの公文の冷酷さによる平常運転と言えなくもないが、新しい公文は、すいにあれだし、その後の世界線のくだりなどから、やっぱりすいにあれなので、時効とかヒドイ言い方をする必然性が見当たらなくて、その後反省している様子もないし、どういう意図なのか読み取れなかった。恋愛面が育ってきたのは、過去の謎解きにうまく添えられつつも、そっちが主役になる勢いも感じて、飽きさせない展開が流石にうまいなと思った。
6話:感想・レビュー
- 3.6
- 9/17放送分
好きな人が消える回。なんで消えるのか、そういうもんなのか?っていう疑問はありつつ、そこを深堀するならば、しばらくは居なかった人であって、悪魔に魂を売ってからは、本来居ないはずの人で、それは、すいのせいというかおかげなのか、とか、劇中ではサラっと説明不足だけど、だからこそ噛み応えがあった。本当の海という舞台装置が凄くて、有無を言わさず真実を喋らなきゃいけない、そこには大した動機がある訳じゃなくて、ただただ、登場人物たちはカミングアウトを強いられる、脚本家によるオペレーションを抽象化したもの、みたいな、いい意味で、変なことするなあと思った。あと、重箱の隅だが、目の保養というのが、コンプラ的に、ちょっとだけモヤモヤした。
7話:感想・レビュー
- 3.6
- 9/24放送分
一人で焼き肉を食べたくなる回。公文竜炎としての、瑞貴に対する追及があって、でもそれは、すいのためと思われても仕方ないというか、すいへの想いが封じ切れていない、かもしれない期待感がありつつ、否定したり、編集部のシーンで否定になるのか?ってなったり、恋愛面での種火は消さない程度に、振り回す感じがわんぱくだった。タワマン最上階と、編集部と、ラストで、衝撃展開を3つも詰め込んでいる割に、スッキリと澄んでいる印象で、脚本力が半端なかった。
8話:感想・レビュー
- 3.4
- 10/1放送分
三島公平のトラウマの回。すいが、みんなの前で好きを強く認識するシーンが美しくて、本当はその後の円陣で感動するのが筋なのかもしれないが、その手前の方がグッときた。こもりびとだったすいが、外の世界を知り、人を愛するまでになったっていう感慨深さがあって、見る人によって違うと思うけど、今までのすいの出来事が収束するくらいのパワースポットになっていて、神々しかった。こもりびとというか、助けるべき立場が、いつの間にか入れ替わっているっていう、そのへんも多くを語らずスマートで、さすがの脚本力だった。ただ、盗聴の件を納得しすぎな気はした。
最終話:感想・レビュー
- 3.4
- 10/8放送分
レインボーパワーの最終回。確率の低い積み重ねでしか起こりえない、リアリティが仕事しない流れだったが、現実志向なドラマじゃないし、語りが祈りにも感じられて、成就したときの尊さがむしろ増した気さえして、文学的というか、美しかった。ただ、アガサがもう大丈夫なのかは、もう少し確定的な方が好みだったのと、全体的なミスリードが、もう少しミスリードしていたかった気もした。