ドラマ『転職の魔王様』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.4
- 7/17放送分
転職エージェントが魔王様な回。冒頭の、水たまりに写る電車や、カーブミラーに写る千晴など、雰囲気のいい出だしで、期待値が上がった。雑踏で、千晴だけが取り残されているような、カメラをあまり動かさずに、千晴視点気味に、他が動いて遠ざかっていく、みたいなシーンにも意図が感じられて、他にも、映像的な情報量が多いというか、ちゃんと伝えてくれて、観ていて信頼感のある映像だった。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 76位
- 偏差値
- 60.3
- クールランキング
- 7位
- どみじなスコア
- 3.400
- どみじなドラマ賞
- 作品賞
- 俳優賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- お仕事ドラマ(特殊)
- 放送開始
- 2023/7
- 放送系列
- フジテレビ
- 放送時刻
- 月曜 22:00
- 主な出演
- 成田凌
- 小芝風花
- 石田ゆり子
- 山口紗弥加
- 白洲迅
- おいでやす小田
- 藤原大祐
- 前田公輝
- 井本彩花
- 井上翔太
2話:感想・レビュー
- 3.4
- 7/24放送分
派遣から正社員になりたいのと結婚の予定がの回。付き合って、たぶん3年も経ってなかったと思うが、なぜ結婚に行き着くと思っていたのか、その自信が謎で、もう少し、仲睦まじい回想シーンとかがあれば、引っかかりなく納得できた気がした。毎回、ゲストごとの事情を解決していく、一話完結にかなり寄った構造になるっぽくて、結構早めに飽きがくるような気がした。
3話:感想・レビュー
- 3.4
- 7/31放送分
とりあえず3年は古いらしい回。ゲストに共感できるところがあったし、3年目にして育っていない現実を突きつけられて、そこからゲストの足場がズブズブした湿地帯というか、普段明るいだけに、ポッキリ折れると、底なしに沈んでいきそうな、そして、上司と、杖を持った人が普通に沈めに行きそうなサスペンス感があって、思いの外、惹きつけられた回だった。自分が慣れたのか、現場が慣れたのか、キャラの粒立ちと距離感が良くて、サッカーで攻めているときの、すごく適切なポジショニングというか、職場とか、魔王と羊のシーンが、いい形でシュートまで持っていけている、みたいな、結構強い印象があった。魔王のおかげで、基本的に緊張が続くものの、職場などで、息抜きというか、緩和するシーンがあるので、バリエーション豊富みたいな満足感があって、ラストのツンツンデレツンな感じは微笑ましかった。
4話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/7放送分
来栖の元カノの回。「同じ過ちを繰り返すんですか?」みたいなセリフがあったと思うが、いっぱいいっぱいになって、過ちを犯したのは、来栖の方であって、元カノ的には、"同じ過ち"ではない気がしたので、納得感は控え目だった。"過ちを犯した彼を引き留めないという過ち"みたいな過ちなら、同じ過ちといっていいのだが、一次的な過ちが彼側にあるせいか、なんかすんなりと入ってこないというか、過ちを犯した奴に、それを言われたくない、みたいな、お前が言うな感が、あるかもしれなかった。
5話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/14放送分
例の事故の関係者の回。魔王様を恨む理由が理不尽すぎて、人のフンドシで逆切れするという、実在したら、全力でキライになるキャラクターを、葉山奨之が好演していて、ムカつく方向に上手く引っ張ってくれていたので、ドラマの感情空間を広げるのに、一役買っていた。『レンタルなんもしない人』でも、嫌な奴を演じていて印象に残っているので、ムカつかせる演技が上手いんだろうな、と思った。
6話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/21放送分
転職王子の回。まあまあの変化球というか、こういうパターンもあるな、と思っていたのを実現してくれたので、興味深い回だった。魔王様のツンデレチョコレートなど、微笑ましくはあるが、やや恋愛がチラつきすぎかな、という印象で、緊張感がなくなるので、1話につき1シーンくらいでいいな、と思った。
7話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/28放送分
子供と育休と負担増の回。育休に対して、あまりしない切り口で興味深かった。育休もそうだが、年休かならず取りなさいとか、超勤時間を月平均で何時間、2カ月平均で何時間とか、そういう決め事ばかり押し付けられても、現場は対応できるだけの人数がいなかったり、作業量が変わらずに、休むとしたら、超勤増えるだけだし、生産性低いんじゃないかと言われても、下請けとかだと、そのへんの自由が効かなかったり、かといって、人数を増やすと給料が減るだろうし、そのへんは、企業の受注の流動性がもっと増さないと、お得意様の言いなりになりがちというか、、、なんかドラマの感想じゃなくなってきた。
8話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/4放送分
転職の天使さまの回。天使と魔王だと、魔王が強すぎて勝負にならないのでは?大天使なら分からんけど、と、真・女神転生で得た知識で強さを測りつつ、勝手に懐かしかった。キッチンカーの寸劇で、何かヒントを与える作りが、さすがにマンネリ化してきていて、またかと思いつつも、ここまで来たら最終回までやって欲しいと思った。
9話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/11放送分
社長のライフワークの回。社長に対しても、そのセリフ言うんだっていう、お約束を律儀に守る姿勢に軽く感動しながら、社長案件である引きこもりの転職と、シェパードキャリアの繊細な部分を垣間見れたりして、特別感のある回だった。キッチンカーで何かを掴むのは相変わらずだったが、天使と1on1だったのと、夫婦じゃなくて天使の一言だったのと、掴んだのがさほど重要じゃなかったので、あのへんのマンネリ感は意外と感じなかった。しいて言うと、天使がもう少し融合しててもいいんじゃないか、でないと白洲迅の持ち腐れ……と思った。
10話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/18放送分
大阪支社を立ち上げる準備の回。魔王が過去の助けられた話をして、未谷を元気づけていたが、落ち込みvs慰め、の対決だとすると、慰めの方が圧倒的な戦力で、戦いにならないというか、落ち込み具合と慰め具合のバランスが悪い気がした。落ち込んではいるけれど、新人にたまにあるような、力量不足を嘆く系の落ち込みであって、あの慰めに対抗するには、せめて、一週間くらい様子がおかしくて、仕事も失敗続きで、このままだとメンタルがまたヤバそう、とかじゃないと、対抗できない気がした。
最終話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/25放送分
エージェント下剋上の最終回。なぜなぜ分析を繰り返したら、結局は予算がないに行きつくと思うので、あれなのだが、あの子の最初の方のセリフが棒読みすぎて微笑ましく、セリフ自体が文語体に近かったし、長かったし、小学校低学年には似つかわしくないセリフだったのもあるが、そのへんは、現場で脚本を嚙み砕いてもよかったのかな、と思った。屋上で、海賊みたいな片手での抱き寄せが、さすがにコンプラ違反すぎて引いたのと、そこに説得力を持たせるには、告白レベルの言動や匂わせや同意がないと、いきなりすぎるので、展開でグラデーションを作って欲しかった気はするけど、時間的に難しいだろうし、そう考えると、抱き寄せ自体に無理があった。