ドラマ『弁護士ソドム』各話の感想・レビューと採点

• 3.0
• 4/28放送分

結婚詐欺とリフォーム詐欺と地面師の回。今まで主に、古典的な刑事ドラマをやってきた枠で、若者向けにリニューアルしたと言っているが、初回2時間スペシャルなのは変わらなくて、個人的に残念だった。初回拡張で1時間20分くらいならいいのだが、2時間って2倍だし、次回から半分な訳で、視聴感覚がかなり違うし、たぶん初回だけ予算とか頑張っていて、次回以降はクオリティが落ちるということが往々にしてあるし、誰得なの？と思った。ドラマの方は、クロサギ的なダークヒーローで、話自体はしっかりしていて、他局でもっと予算をかけてもいけそうな印象だった。

• 3.2
• 5/5放送分

特殊詐欺の被告人を弁護する回。山下美月のギャルが秀逸で、「りょ」とか「まじラブ」とか、ギャル要素を散りばめた、ちらし寿司みたいになっていて愉快だった。渉とまどかが歩道を歩くシーンの終わり際が、行間とか余韻の意図があったんだと思うが、何も生まれてなくて、ただ歩いているカットになっていて、ん？と思った。駐車場で助けたあとのシーンなど、二人の会話に謎の空白があって、なんか気になった。幼馴染が案外ペラペラと喋るというか伝えているのが、誰得な感じがして違和感があった。

• 3.2
• 5/12放送分

医療詐欺と秘薬の回。まどかと協力体制にあったが、すんなりと仲間を晒しすぎな気がして違和感があった。仲間を見せると、自分がやろうとしていることがバレるだろうし、というか現にバレてたし、今までの歴史からいって、しっくりこなかった。

• 3.2
• 5/19放送分

裏口入学詐欺師を弁護する回。しっかりとした展開で、楽しめる話ではあるのだが、詐欺師がひっかかるとは思えず、子への愛情だけでは弱いというか、ひっかかるに値するエピソードがあと2個くらいは欲しかった。山下美月の七変化も今回は弱くて、けっこうメインのコーナーなのにな、と思った。

• 3.2
• 6/2放送分

美のカリスマ的な投資詐欺の回。週刊誌に載って、記者がうろちょろしているのに、横綱レベルの圧倒的な余裕感を出していたが、記事によって、詐欺師たちにも何かを勘付かれるリスクが、多少はあるだろうし、詐欺師に取り入って探るという、人生を賭けたライフワークに影響が出かねないから、その余裕感は違うと思った。美のカリスマが、どちらかというと、被害者ヅラしていたのは、食物繊維的な消化の悪さがあって、納得感はなかったが、徴収できたのは救いだった。

• 3.2
• 6/9放送分

牧師だと思うならそうなんだろうの回。中盤からは、誰が本当の牧師なのかと、ああだこうだやっていたが、竹中直人の異質さが目立ちすぎて、まだ何もやってないけど、明らかに牧師、だったので、主人公側が悩めば悩むほど、さっき会ってますよと思えてしまった。例えば、竹中直人をラストまでは、後ろ姿だけにするとかして、顔を見せないようにしてサスペンス感を緩く引っ張って、ラストでバーンと顔見せするとかすると、正体をなるべく隠しつつ、インパクトも出せたのかなと思った。

• 3.2
• 6/16放送分

牧師が何かと笑っちゃう最終回。身近な人の件は、分からなくはないが、ほぼ分からない動機で、なんでやねんと思ったのと、主人公が自首するのに、あんたはいいのか？というか、描かれてないだけで、そうなっているのかもしれないが、どうせなら軽くでも触れて欲しかった。ところどころ、恋愛方面がひょっこりはんしていたが、主人公的に、そんなに大事に想ってたっけ？と思って、違和感があった。