ドラマ『エルピス —希望、あるいは災い—』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.2
- 10/24放送分
冤罪事件をどうしても電波に乗せたい回。社会派なところが強い印象があって、それはいいとしても、連ドラなのである程度のエンタメ性が必要な気がした。シリアスにいくなら、駆け引きの巧妙さとか、懸命で熱いものとかがあるといいのかなと思うが、今のところなかった。浅川がいちいち吐きそうになっていたが、あんなにしつこくやるなら、精神科医の診断のシーンとか、それなりの前置きが必要な気がした。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 88位
- 偏差値
- 60.1
- クールランキング
- 7位
- どみじなスコア
- 3.392
- どみじなドラマ賞
- 作品賞
- 俳優賞
- 場面賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- ヒューマンドラマ(一般)
- 放送開始
- 2022/10
- 放送系列
- フジテレビ
- 放送時刻
- 月曜 22:00
- 主な出演
- 長澤まさみ
- 眞栄田郷敦
- 岡部たかし
- 鈴木亮平
- 三浦透子
- 筒井真理子
- 池津祥子
- 六角精児
- 三浦貴大
- 梶原善
2話:感想・レビュー
- 3.2
- 10/31放送分
実際にやってみたら無理がある回。初回と違って方向性が定まった分、見やすかった。テンポは速くもなく遅くもなく、やや遅いようでいて、細かい演技が詰まっていたり余韻だったりするので、気にならなかった。真実を伝えていないことの過去の映像のチョイスがなんか微妙で、もっと分かりやすく嘘っぱちなのはなかったのかなと思った。
3話:感想・レビュー
- 3.4
- 11/7放送分
被害者家族からインタビューを撮りたい回。ナレーションで「正しいことしたいなぁ」みたいに言ってるところは、なんか心に刺さるものがあって、このドラマのテーマなのかなと思った。テンポが遅くなりすぎないところを突いてきて、ナレーションもあるので、じっくり行きたいのと、テンポを良くしたいのバランスが良くて、制作陣の実力の高さが伺えたが、家チューからの流れは、なんとなくいらない気がした。
4話:感想・レビュー
- 3.4
- 11/14放送分
ゲリラ放送とオジサンたちの地雷の回。被害者姉からの電話のシーンは、長澤まさみが起用されていてよかったなと、心にささる涙のシーンだったがキレイさは保たれていて、でもその後の屋上での拓朗Dの涙は、いい意味で汚く野性味あふれ、その違いがなんか印象的だった。
5話:感想・レビュー
- 3.6
- 11/21放送分
拓朗の反抗期と証言者家族の回。一時的に眞栄田郷敦が主役に繰り上がって、長澤まさみがほぼ空気と化すもったいない回だったが、過去と向き合ってからの拓朗が逞しく、ナレーションというか心の声との親和性が高く、テンポが程よかったし、話の展開もリズムよく、連ドラとしては地味な題材ながら吸引力がすごかった。
6話:感想・レビュー
- 3.4
- 11/28放送分
贈る言葉を唄う回。村井が報道に熱い想いを持っているのは感じていたが、協力的を通り越して、思いの外、優しいキャラになってて、多少の違和感はありつつも、カラオケへの流れがあるのでトータルで納得はできた。色々と環境に変化があって、次回からの展開が楽しみな終わり方だった。
7話:感想・レビュー
- 3.4
- 12/5放送分
相当上からの圧力があったんじゃないかの回。自分らでやっておきながら、お金を要求して情報提供するあたり、かなり最低なのだが、それに加えてあの態度で、すがすがしいほど下衆だった。通常だとお金を要求せず、比較的善人が情報提供すると思うのだが、善人とも言えない、スッキリしないところが、逆にこの作品にマッチしている気がした。
8話:感想・レビュー
- 3.4
- 12/12放送分
女は怪しい男に弱いのよの回。報道と忖度と上からの圧力と、その辺の問題をこれまでの回で一番意識させられたというか、ある意味、内部告発というか悲鳴というか。ドラマ的には、出版をなんで強行しなかったのか、破壊的とは言っていたけど、もう少し説明セリフがあってもよかったかなと思った。
9話:感想・レビュー
- 3.4
- 12/19放送分
善玉と悪玉の回。村井が大活躍で、ライフワークもののネタを託したり、葬式で飄々と現れ釘を刺したり、踏みつぶしたり、壊したりと。ラストシーンに至るまでの村井の言動が、とても人間的で魅力的で、演じた岡部たかしもそれを高いレベルで表現していたし、痛々しかった。視聴する方としても、主役たちが抑圧され続けるさまを見てきて、ストレスが溜まっているところもあり、最後のは共感ポイントでもあった。
最終話:感想・レビュー
- 3.4
- 12/26放送分
希望が見える最終回。そのまま秘書の方をやっとけば、大門退場で邪魔がなくなり、冤罪の方は週刊誌とかでもいけると思うので、10分で折れるというか、代替案を出す意味がよく分からなかった。新聞のおばさんが追及してたから結果オーライなのかもしれないが。末期がん患者に例えるほどこの国を憂いていて、あえてスッキリしない結末にして、問題を残すというか、意識させるというか、そういう狙いが、もしかしたらあったのかなと思ったが、いずれにしても、ドラマ的にはスッキリしたものが観たかった気がした。