ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』各話の感想・レビューと採点

各話の感想・レビューと採点

1話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/9放送分

父が引っ越したいと言うから渋々了承する回。ラジオ番組の相談でヒートアップして、そうかと結論づける倒置的なところなど、たぶん原作から来るものなんだろうけど、日本刀で藁をぶった切るような豪快さ、キレ味の鋭さを感じた。それだけでなく繊細な行間もあったりして、いいドラマの雰囲気があった。

ランキング情報

どみじなランキング
120位
偏差値
59.1
クールランキング
9位
どみじなスコア
3.356
どみじなドラマ賞
作品賞
俳優賞

採点グラフ

ドラマ情報

ジャンル
ホームドラマ(その他)
放送開始
2021/4
放送系列
テレビ東京
放送時刻
金曜 24:12
主な出演
吉田羊
國村隼
田中みな実
松岡茉優
富田靖子

2話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/16放送分

父が叔母の見舞いに行きたいっていうから付いていく回。叔母の見舞いから、葬式への移り変わりは、少しショッキングに仕上げたかったんだろうけど、唐突すぎたので、不謹慎だが笑いそうになった。父と娘の空気感が贅沢で、ドラマではなかなか見れないものだと思った。

3話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/23放送分

父が食物アレルギーだっていうから病院に行く回。シミを取りたい國村隼というのがなかなかチャーミングだった。原作がエッセイみたいなものだから当然だが、毎回いいエッセイを1回分読んだ気になれるし、いつも通り楽しめた。吉田羊と國村隼の父と娘の説得力も、いつも通り半端なかった。

4話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/30放送分

エッセイが掲載されている銀座のタウン誌を探し回る回。思い返すとセリフが少ない回だったが、セリフがあるよりない方が演技が難しいと思うし、それを普通に空気感を出してくる二人は名優だと思った。話的には、何かあった訳でもなく、薄かった気がした。

5話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 5/7放送分

父と娘の間の欠損を埋めるために動物園に行く回。脚本上も"ネタ切れになっている設定"なのもあるが、前回あたりからネタ切れ感とマンネリ感をやや感じた。"父と娘の過去の関係性"を深堀していけばいいんだろうけど、それは次回にありそうでよかった。

6話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 5/14放送分

出産するかしないか、できたかできなかったかの回。つまらない訳ではないが、やはりマンネリ感は強かった。そろそろ父を許せない方面に話が進んで欲しいのだが、なかなかもったいぶって進まないので残念だった。

7話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/21放送分

相談できる相手と相談できる秘密の回。前回までと違って、父との掛け合いではなく、友人同士の会話劇になっていたので、久々にマンネリを感じずに観れた。相談できるできないというのは、話的にも、吉田羊が演じるトッキー的にも説得力があって、違和感がなく自然だった。Twitterの写真のくだりは、最初『?』だったが、そのあとに行間が判明してなるほどと思った。

8話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/28放送分

トッキーの元カレと男女の役割と機会の奪い合いの回。今回はお父さんが一切出番なしで、トッキーの元パートナーの話だったので、マンネリ感なく楽しめた。機会を奪ったことになるくだりは、なるほどなと思ったし、たまに何か新たな視点を得られるというのは、このドラマならではだなと思った。

9話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 6/4放送分

墓参りとか母のこととか記憶のフタとかの回。ようやく母の話が始まったが、もったいぶりすぎたせいか、思ったよりは楽しめなかった。父に許せないことがあったなら、というかあったんだろうけど、それだと、今までの回が嘘に見えてしまうので、早めに処理しといた方がよかった気がした。どうしても回想だと、吉田羊が不在になってしまうので、違和感が出てしまうのはあった。

10話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 6/11放送分

父とか母とか物理的に不可能な回。そんな屈辱があったとは知らなかったが、それがピークで、あとはよくあるウェットな感じになってしまったのは残念だった。松岡茉優が吉田羊に寄せてきてるなというのは感じた。

11話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 6/18放送分

引っ越しとか母とか押し入れとかの回。あの押し入れに入っていたブツで、「母は寂しかったのだ」となるのは、行間を必死に読んだものの、いまいちピンとこなかった。前回以前の忘れたエピソードがあるのかもしれないが、なんか女性特有の行動な気がするので、深く考えるのはやめた。過去と現在をここにきてリンクする表現は、かなり見応えがあったし、ケーキを食べるシーンも見応えがあった。

最終話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 6/25放送分

書いてた本を上梓し出刃包丁を研ぎにいく最終回。ラストの意味があまり汲み取れなかったが、最終回だからといって特別なことをせずに、今までの延長を自然に描いていたので、違和感のない最終回だった。父との間に母がいてのくだりは、今までそういう感じだったかな?と、やや腑に落ちなかった。