ドラマ『顔だけ先生』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.4
- 10/9放送分
千里が実は顔で選んだ非常勤講師が問題を起こしがちな回。テンポがよかったし、ドラマ全体の演技の抑揚というか、ダイナミックレンジが広く、元気のいいドラマだなと思った。神尾楓珠のおとぼけ感、八嶋智人の適当に丸投げする感じ、貫地谷しほりの振り回されるリアクションが、いい感じに回っていて、そこから面白さが生み出される、伝わらないと思うけど、クエン酸回路みたいな印象があった。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 34位
- 偏差値
- 62.1
- クールランキング
- 2位
- どみじなスコア
- 3.459
- どみじなドラマ賞
- 銀鮪賞
- 最優秀男女優賞
- 場面賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- 学園ドラマ(教師)
- 放送開始
- 2021/10
- 放送系列
- フジテレビ
- 放送時刻
- 土曜 23:40
- 主な出演
- 神尾楓珠
- 貫地谷しほり
- 三浦涼介
- 阿部華也子
- 八嶋智人
- 和田聰宏
- 笠原秀幸
2話:感想・レビュー
- 3.6
- 10/16放送分
園芸部受難の日々と男前コンテストでルッキズム反対の回。貫地谷しほりの「ハァーイ」が、意味分かんなくて愉快だった。園芸部長は、努力開始から長くても一カ月くらいだろうし、なのにあんなに鋼の肉体ということは、どんだけアスリートな遺伝子だよと思った。遠藤が、ボクシング始めたのは、偶然なのか寄せて来たのか、結果オーライだが、どこまで意図的なのか不明だったが、ドラマとしてはちゃんと盛り上がっていた。
3話:感想・レビュー
- 3.8
- 10/23放送分
ある生徒のために同窓会を開いてみる回。あの生徒はメンドクサイし、あんまり共感できなかったが、共感できないくらいのキャラクターだから、予想が付かない行動に出て、話に意外性を付け加えてくれるというか、昔のドラマの破天荒さを少し思い出せた。働いている大人たちの、夢も希望もない感じへの、問題提起というか否定というか、生ハムのところじゃなくて、同窓会で、ああいう表現を使ってくるのは驚きがあった。もっと読解力があれば、もっと埋もれたテーマ性が見える気がした。
4話:感想・レビュー
- 3.4
- 10/30放送分
モンスターペアレントとカニベースの回。謝罪社会への批判なのか、謝罪することの大切さなのか、昔のこととはいえ"否はある"だろうから、100%相反するわけではないが、テーマとしては、ぼやけた気がした。あと、粗品には見えなかった。
5話:感想・レビュー
- 3.6
- 11/6放送分
保険だよりの隅に書かれた「にたい」の回。現代の"死にたい事情"みたいなテーマで見応えがあった。教頭と千里の言い合いのシーンで、素早いカットの切り替えがあって、いい演出だなと思ったが、もっとリズム良く、素早く切り替えたら、もっと愉快なシーンになる気がした。
6話:感想・レビュー
- 3.8
- 11/13放送分
世間とか協調性とか暗黙のルールについて問う回。元々、抑揚というか、ダイナミックレンジみたいなのは広かったが、終盤にあの生徒がギアを上げて、ダイナミックレンジがさらに広がり、上手く盛り上がった印象だった。その辺は、結構予想外で、サプライズになって楽しめた。生徒が言うセリフじゃないのは、今回に限ったことではないが、脚本家的には多分そんなの関係なくて、むしろ確信犯的にやってる気がした。
7話:感想・レビュー
- 3.4
- 11/20放送分
レッテル貼られたら人生が終わる回。普遍的なテーマに見えたが、対象となる生徒が、特殊な事情だったので、普遍的な割に、共感しづらいというか。レッテルを貼られても、"その制約があっても楽しく生きられる"というのは、勝手に貼った奴らに対する、勧善懲悪ではなくて、むしろ"受け入れろ"ということなので、賛否両論な気がした。モノマネなどのネタが多かったが、イレギュラーな演技なので、レベル感とか間とか、難しい面もあると思うが、テンポだけでも、何とかならなかったかな、という気もしたが、やり直しさせられたら、恥ずかしいだろうなと思った。
8話:感想・レビュー
- 3.4
- 11/27放送分
華也ちゃんがめざまし占いを信じてない回。『占いしたところで、いい事もあれば、悪い事もあって、悪い事のようで結果オーライだったり、結局未来は分かりません』的な話に見えたが、途中から、『才能は自分で気づくものではなく、周りに評価されるもので、何が評価されるか分からない』的な話も入ってきて、『未来は分からない』は共通する気がするものの、なんか別の話な気もして、PC周りの配線みたいな、ゴチャゴチャしたものを感じた。
9話:感想・レビュー
- 3.4
- 12/4放送分
生徒会選挙で多数派少数派の回。そもそも、あの娘は勝手に立候補したっぽいので、男いわく「無理してる」とか、娘いわく「でも誰もやんないじゃん」って言われても、脚本的には、ちょっとした問題提起なんだろうけど、腑に落ちなかった。それ自体、捉え方が、マイノリティだと違うんだろうけど、そういうのを沢山入れると、今度はマジョリティがピンとこない、っていう、ジレンマを感じた。
10話:感想・レビュー
- 3.2
- 12/11放送分
よっ三条屋の回。『周りの応援に応えて周りを応援して裏切られること』とか、『親ガチャ』とか、『すべて無駄無駄といってヤサグレること』が、微妙になんか違う気がして、すべてキレイには連結しないというか、全部コネクタの形が違うというか、話の展開上の因果が合っている気がしなかった。先生向けかなと思われる、海苔をあぶるタイミングの話も、どこにも繋がっていないような気がした。読解力のある人が観たら、また違った感想になるのかもしれないが。
最終話:感想・レビュー
- 3.4
- 12/18放送分
残りまとめて課外授業の回。序盤の遠藤先生の苦悩、みたいなのはインパクトがあって、そこから、"遠藤先生にスポットライトを照らす展開"を期待したが、そうではなく、いつもの展開に戻ってきたのは、少し残念だった。生徒たちの問いに、答えられている気はしなかったが、「僕なりに考えた」とか言ってたので、説得力ゼロにはならなかった。