ドラマ『警部補ダイマジン』各話の感想・レビューと採点

• 3.2
• 7/7放送分

完全犯罪がバレて飼われる回。ダークヒーローなんだろうけど、命を奪うということは、当然、最高レベルの犯罪であって、そこに至るには、それ相応の理由と経緯、もしくはイカレタ人物だという説明がないと、納得感が出ないと思うので、というか、納得感がなかった。過去に二件ほど、同じようなことをしていたっぽいことを指摘されていて、今回の事件の説得力がない状態なので、過去にも『助けた』というよりは、過去にも『やった』という風に見えてしまい、常習犯じゃんってなった。

• 3.2
• 7/14放送分

ゲスノートを持ち歩いている回。10億円以上のくだりなど、コミカルになりきらなくて、よく言えば、全体的な雰囲気を壊さない程度に収まっていたが、悪く言えば、物足りなくて、浜野謙太あたりにいつもどおり、もう少しオーバーリアクションを繰り出させてもいい気がした。話的には、科捜研の重鎮が、初対面の台場に喋りすぎていて、違和感があった。

• 3.2
• 7/28放送分

公安部理事官のナギリ参上の回。テレビの枠を超える、みたいな謳い文句が多少飛び交っているが、今のところそうでもない印象で、その謳い文句は、今クールの『VIVANT』の方がしっくりきた。原作からこうなのか、部分的にねじ込んでいるのか分からないが、政府内に悪を作りたがる性分というか、作品どうこうより、政治思想的なものを観て欲しいのかなと思った。分かりにくいと思ったからか、状況説明テロップを出していたが、考える余韻を消す効果しかなくて、分かりにくいとしたら、コイツ誰だっけ？ってところなので、人名と肩書をテロップで出すか、やったことの回想を挿むだけでいいのにな、と思った。

• 3.4
• 8/4放送分

七夕夕夏がしつこい回。ただ単に付きまとう係だった夕夏が、本線にどっぷりとつかってきて、ようやく存在意義を示せたというか、気になっていたブラブラして不安定だったパーツが、所定の位置にくっついて安定する気持ち良さみたいなのがあった。某組織の罠については、直接台場をやればよくない？と思って、納得感はなかった。終盤の拳銃ゴシゴシは、台場の優しさに見えるが、夕夏が最終的に自首する展開を阻止していて、そういう展開は少し盛り下がるだろうから、一石二鳥だなと思った。

• 3.4
• 8/11放送分

ロリコンなのは認める回。弁護士と濡れ衣の会話というか、濡れ衣の弁明が愉快だったが、演出的には愉快になりきらず、雰囲気を壊さなすぎというか、主要人物ではないので、もう少しハメを外してもよかったんじゃ、と思った。テロップは相変わらず行間を消しに行っていて、「俺に？」とか、別にいらないし、生田斗真の表情の演技まで消しに行ってるので、というか、制作側も本当は入れたくないんじゃ、という気がして、一部の意見を鵜呑みにしちゃったのかな、と思った。

• 3.2
• 8/18放送分

狙われない理由の回。ありがたいと言えば、ありがたいのだが、劇中の流れとはいえ、回想が多く、実質『これまでのあらすじ』みたいになっていたのが、テンポ的に足かせだった。平安がほぼ不在だったので、柱が一本なくなって不安定な感じのする回だった。

• 3.4
• 8/25放送分

裏切り者がいるのではの回。主人公がああいう攻撃を受けて倒れるのは、メタ的に、いやないない、と自動的に連想してしまうので、まあそうでしょうね、という結果にしかならないというか、思ったほどの効果は多分ないというか、ちょっと冷めるという副作用の方が大きかった。裏切り者が誰か分からないサスペンス感は、ほどよく効いていて、中盤以降はいいお出汁になっていた。

• 3.2
• 9/1放送分

台場たちの冒険はまだまだ続く最終回。なんか中途半端な終わり方だな、というのがまずあって、まあ連載中の作品なので仕方ないのだが、ラストの「俺はｘｘする。そしてｘｘだ！」みたいな宣言が、余計に道半ば感を増長させてしまっているのかな、と思った。『首相の暗殺は支持率アップのため』みたいな流れだったが、現場は別として、結局そういう情報操作をしたかっただけなんじゃないの？テレ朝的には、と思った。