ドラマ『元彼の遺言状』各話の感想・レビューと採点

各話の感想・レビューと採点

1話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/11放送分

元カレの遺産を貰いに行く回。夜の食卓のシーンあたりから、相関図が欲しくなった。前クールの『ミステリと言う勿れ』は登場人物少な目で、見通しのよいミステリーだったが、こっちは登場人物が多く、なかなか重厚だったが、次回以降はそんなに出てこない気がして、この重厚感を維持できるのか気になった。綾瀬はるかは、ツンツンしたキャラではない、というか真逆なので、ビッグネームを据えたかったんだろうけど、キャスティングは少し疑問に思った。

ランキング情報

どみじなランキング
149位
偏差値
57.7
クールランキング
11位
どみじなスコア
3.308
どみじなドラマ賞
俳優賞

採点グラフ

ドラマ情報

ジャンル
ミステリードラマ(探偵)
放送開始
2022/4
放送系列
フジテレビ
放送時刻
月曜 21:00
主な出演
綾瀬はるか
大泉洋
関水渚
浅野和之
勝村政信

2話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 4/18放送分

篠田を犯人にしてWinWinWinにしたい回。これはどうするのが正解だったのか、遺産編として3~4話くらい取って、じっくりやるのが良かったのか、それとも、原作から、登場人物とくだりを少し削って、初回でとっとと片付けるのが良かったのか。初回のあの終わり方だと、あのメンツで最終回まで謎解きするんだろうな、と思っていたので、2話目で解決されると、気持ちの準備ができていないというか。あと、結局は下衆だったのに、登場人物が全員スルーしていることに違和感があった。

3話:感想・レビュー

  • 3.0
  • 4/25放送分

武田信玄の弁護と立ち退き案件を同時にやって一石二鳥の回。まず、スケールダウンが甚だしいなと思った。贅沢に外食した次の日の食卓みたいな、チープさのコントラストが、なかなかのものだった。あと綾瀬はるかが、やっぱり役柄にあっていないというか。『天国と地獄』のときも、ツンケンした役ではあったが、泣きとか、必死さとか、どや感とか、色々と持ち味を出せるチャンスがあったので、綾瀬はるかである意味があったが、今回はツンケンだけなのであれだなと思った。大泉洋も、リアクション芸という持ち味が発揮できないというか。

4話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 5/2放送分

出版社の顧問弁護士になって持続可能な高収入を目指す回。演出がそうさせたのか、本人が自分で補正したのか分からないが、麗子のツンツンした感じが、前回よりは抑えられ、知性に下支えされたような、多少の深みが出てきてて、ミステリーの話に馴染むようになって、見やすくなった印象だった。最後はケンカして終わったが、篠田のクセにの反応とか、多少は本領発揮していたが、結局は普通のケンカになっていたので、あれをコミカル含みに演出できれば、雰囲気も和らぐし、大泉洋を持ってきた意味が出て来るのになと思った。

5話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 5/9放送分

篠田がご飯ストライキな回。脚本が薄かったのか、カットがお蔵入りになったのか、最後は時間調整のごとく、篠田が中華をただただ振る舞うという、謎の終わり方だった。終盤の種明かしのシーンは、レールを敷いたから使いたかったのか、カメラが長時間クルクル回りすぎて目がまわったし、あのスピードで生まれる映像の意図は、違う意図な気がするので、もっとゆっくりで良かったのではと思った。

6話:感想・レビュー

  • 3.0
  • 5/16放送分

信長と蘭丸で教会の変で信玄が奔走する回。カットのテンポが遅いのは、ミステリーだから考える余地としていいのかもしれないが、話のテンポも悪いというか、そもそもどこに向かって進んでいるのか、通常、事件の真相に向かうと思うが、なぜかそう感じない、セリフ通り、高額な報酬を得ることが、ゴールになっているような、篠田に至っては、麗子に料理を作るのが目的になっているような、そんなカオスな状態で、テンポが遅いので、正直眠くなった。

7話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 5/23放送分

津々井先生の痴漢冤罪とヒグマ食品の社食の回。いつもは、謎一つをじっくり取り組む感じだが、今回は、英国紳士の冤罪と、社食の件と、信玄の太客の三本が並行する作りに変わっていて、新鮮さはあった。浅野和之の出番が多く、剣持と篠田の隙間を上手く埋めていたし、紗英たちも積極的に絡んできて、これまでなかった、賑やかな会話が、少しの時間だが成立していて楽しめた。

8話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/30放送分

ホームレスとひどいよ麗子ちゃんの回。ホームレス事件を早めに切り上げたおかげで、全体的なテンポのバランスが良くなって、"篠田の話"のテンポも足早になることなく、全体を通して淡々と、一定のリズムで展開されていたのが印象的だった。少し前から、麗子が、当初のツンケン一辺倒なキャラから、多少の感情が滲み出るようになってきていて、歓迎できる変化だった。

9話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 6/6放送分

島民たちの謎の絆の回。この俳優陣と、この脚本で、面白くする作り方の最適解が、ここにきて導き出せたのか、これまでの回で、一番いい出来だと思ったし楽しめた。サッカーアジア予選で、上手くいかないときの、悲壮感みたいなのが、6戦目まではあって、7戦目で浅野の先発起用と、関水のポジションチェンジで、明るい兆しが見え、8戦目で前線の二人も含めて、連動性が増してきて形ができ、今チーム内はとても明るい状況です、みたいな、要するに、苦しい歴史があったなと思った。

10話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 6/13放送分

元カレの遺言を果たす回。人一人の無期懲役がかかっているのに、謎の余裕をかまし、"コミカルにして面白いでしょ"みたいな古臭さは感じたものの、後半に向けての助走としては、効果はあったかもしれなかった。事実上の最終回かなと思うが、ここにきて、綾瀬はるかも、大泉洋も、自由にやり出して、後半の種明かしのシーンでは、綾瀬はるかがギアを上げたりして、二人を起用して、やりたかったことは"これ"だったのかな、という気がした。

最終話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 6/20放送分

篠田が本を出したり津々井先生が娘に嫌われたり紗英が秘書になる最終回。やっぱり前回が最終回だったなと思える、後日談というか、和気あいあいとした日常を見せて、これからの麗子界隈は、こんな感じで持続可能です、という姿を見れて良かったのだが、次回作とか映画化への欲が出ちゃった、中途半端な終わり方と言えなくもなかった。