ドラマ『日曜の夜ぐらいは...』各話の感想・レビューと採点

各話の感想・レビューと採点

1話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/30放送分

リスナー限定バスツアーで出会う回。『にじいろカルテ』や『姉ちゃんの恋人』を書いた人なので、やさしい世界に包まれるファンタジー傾向かなと思ったら、全然違ったので興味深かった。ドラマ的にリスキーというか、初回から陰鬱で辛くなるし、盛り上げる演出ではないので、初回リタイアが多いだろうなと思うが、作品優先で、よくやり切ったなと思うし、地上だけど水中にいるみたいな苦しさが伝わってきて、見応えがあった。

ランキング情報

どみじなランキング
94位
偏差値
60.0
クールランキング
7位
どみじなスコア
3.387
どみじなドラマ賞
作品賞
俳優賞
主題歌賞

採点グラフ

ドラマ情報

ジャンル
ヒューマンドラマ(仲間)
放送開始
2023/4
放送系列
テレビ朝日
放送時刻
日曜 22:00
主な出演
清野菜名
岸井ゆきの
生見愛瑠
和久井映見
宮本信子
岡山天音
橋本じゅん
川村壱馬
矢田亜希子
尾美としのり

2話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/7放送分

みねが運命を感じる回。清野菜名はパンダに縁があるなと思いつつ、二話目もしっとりとしていて、抑圧された展開が長かったが、店長の提案など、きっちりと不幸を描いていて、共感まで持っていってくれたので、退屈することはなかった。映像がなんというか、映画的でドラマっぽくなく、輝度のコントラストを抑えているように見えるし、表情のアップはあまりなく、背景も含めた上品なカットというか、悪く言えば、元気のない迫力に欠ける映像で、今のところは陰鬱展開なので、むしろマッチしている面もあってよいのだが、これからハジける展開になったときに、映像が足かせになるんじゃなかろうか、と思った。

3話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/14放送分

三人で山分けする回。税金かかるんじゃないの?と疑問に思っていたところを、納得感のある解決をしてくれて、説得力の面での落とし穴を、結構親切にマーキングしてくれたので、安全に通過できた。そろそろタイトルどおりになるのかなと思ったら、むしろ今までより不幸に見舞われていて、そろそろエンディングのような姿を見たいかなと思った。

4話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/21放送分

またみんなで集まる回。人生がクソリプにまみれているような三人に、もう幸せになってもいい的な共感はあって、今までのクソリプの積み重ねの賜物だった。人生にブロック機能があったら、あのタカリ父とかタカリ母は、即ブロックして、なんなら運営に報告したくなるが、ドラマ的には、共感の反対側でいい仕事をしていた。

5話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 5/28放送分

オラこんな村いやだの回。これまでで一番明るくて前向きな回で、今まで抑圧してきた分、より輝いて見えて、ちゃんと観てきた人へのご褒美みたいなところがあった。若菜の挨拶も、抑圧してきた分、スカッとしたし、キャラ付けもできて印象的だった。お金をまとめるところは、優しすぎる世界で、やや違和感があった。包丁がいいアクセントだった。

6話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 6/4放送分

カフェの物件がくやしいですの回。物件を決めるところとか、カフェの名前を決めるところとか、ビジネスの問題なので、シビアな世界であって、ああいう優しい世界とは相性が悪かった。その分、コンサルに「いけると思います」とか言わせて、論理的な正当性というか、穴をふさぐような周到性があったらな、と思った。

7話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 6/11放送分

ブロック踏んだら痛くて幸せだった回。男がダメだったり、家族と上手くいかなかったり、職場に思うところがあったりと、輝く中でのちょっとした闇があって、スイカに塩みたいな引き立て効果があるというか、コントラストができて、より輝いて見えた。地震のくだりでふと思ったが、かなり古い物件を掴んでしまったので、あれだなと思った。

8話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 6/18放送分

お皿とエプロンは自分で選びたい回。忙しすぎると大事な事が見えてくる、というのは分かる気がするものの、お代理さまが、みんな宛に色々言っていたのは、この脚本家特有の優しすぎる世界が展開されて、素直に受け取れればいいのだが、少しあざとさを感じた。というか、これから亡くなるフラグが立ってしまって、自転車で爆走するシーンが、横から車が来るんじゃないかとか、または忙しさのあまり……、とか連想してしまって、少しだが、余計なサスペンス感が副作用としてあった。

9話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 6/25放送分

この幸せを守りたい回。車イス目線のくだりは、そういうこと?と思って、誕生日以上にサプライズだったのと、おばあちゃんがナイスアシストだった。ラストは、懐かしい奴が斜め上な登場をして、わぶちゃんの目つきと、わぶわぶ言ってて愉快だったのと、優しい世界から少し外れた、自然な関係性に見えた。

最終話:感想・レビュー

  • 3.2
  • 7/2放送分

キャッチャーぷーな最終回。この脚本家らしい、理想的なユートピアというか、上手くいき過ぎる優しい世界が、十二分に発揮された最終回で、好き嫌いはあるだろうなと思った。サチ父とわぶ母が、いい人に回ったせいで、積み重ねてきたサスペンス感が吹っ飛んでしまい、スカしたという見方もできるが、そのままダークサイドで、なにかしらイベントがあってから、いい人になるとかなら、まだ納得できた気がした。開店初日にあれは、捌き切れない気しかしなかったのと、バイトを雇っている雰囲気がないのに、そんな腰掛けで回るのか?と思った。そもそも邦子がいない日は、邦子カレーはどうすんだ?レンチン?っていう。最後の爆走は、なんか炎上しそうだなと思ったが、さりげなく自転車可の標識を映してくれて、歩行者も皆無だったので、コンプラセーフだったが、できれば最初の方で映してくれたら、ハラハラしなくてすんだ。