ドラマ『俺の家の話』各話の感想・レビューと採点

• 3.4
• 1/22放送分

親父が復活して若いヘルパーと再婚して好きに生きると宣言する回。クドカン脚本ということで、ハードルを上げ過ぎたからか、少し物足りなかった。テンポが一定すぎるというか、"家族の会話"のシーンなどはテンポを上げて、"父と子"のシーンはゆったりさせるなどして、"父との微妙な空気感"をもっと強めに醸し出したのが見たかった。

• 3.6
• 1/29放送分

さくらの過去が分かったり、一週間後に能を披露したり、10万円借りたりする回。前回感じたテンポ問題は、程よいテンポになった気がしたのと、"長州力"や"UberEatsネタ"を入れてくるあたりは、クドカン作品らしいし楽しめた。

• 3.4
• 2/5放送分

シルバーカーと要支援とたたみ方と世阿弥なんとかの回。若干エピソード不足で、間延びしちゃってる印象だった。さくらの家の話は、唐突感があってスムーズさに欠けた。

• 3.2
• 2/12放送分

聖地巡りと、子供が能と、寿限無の落とし前の回。"寿限無の秘密"が大きなウェイトを占めた回だったが、その秘密は寿一たちにとってはサプライズなんだろうけど、観てる方としてはそんなにサプライズではないというか、"正真正銘"となったし、『逆に良かった面もあるような？』と思って、あまり入り込めなかった。

• 3.6
• 2/19放送分

家族がバラバラなので家族旅行を計画する回。食事中のカオスっぷりとか、スキに振り回されるやつとか、"γ-GTPが高い能"とか、愉快な場面が多くて満足感があった。コミカルになり過ぎるとグダグダになりがちだが、そこは世阿弥がハメを外し過ぎずに、基準というかストッパーとして機能していたので、グダグダにはならずにまとまっていた。

• 3.4
• 2/26放送分

道草食いながらハワイアンズへの回。"ステージに乱入"はやり過ぎで少し引いたし、そもそも"代役"の時点で少しやり過ぎで、前回みたいな”コントロールされたカオス"ではなく、"制御をあきらめたカオス"で、グダグダに見えた。寿一がキレるのは、唐突すぎる印象があったので前振りが欲しかった。

• 3.4
• 3/5放送分

面がなくなって親権とプロポーズの回。『ファンだったのに離婚の理由がそれ？』っていう違和感があったり、"山賊だっこ"のあたりのミスリードのさせ方が微妙だったりして、のめりこめなかった。序盤の「切れてないですよ」は、あざとさを感じた。

• 3.4
• 3/12放送分

終活と車椅子生活と家族が離脱の回。寿一が"それを選ぶに至った動機"がモヤっとしているせいか、違和感があって入り込めなかった。”ケガ”が原因だとしたら、それはもうすぐ治るものだし、"治療"の観点だとしたら、そのあたりの自問自答が欲しいし、"支え合う体制が崩壊した"からだとしても説明が欲しいし、その"全部"だとしても、寿一の声で説明が欲しかった。行間にするなら、その前を強く印象付けて欲しいというか。ローストビーフのくだりは愉快だった。

• 3.6
• 3/19放送分

さくらが殺気にやられるのとオヤジが今夜が山だの回。前半のさくらの話も、中盤の"分家"の話も、後半のオヤジの話も、程よい緊張感をベースにコミカル展開までできていて、惹きつけるものがあった。そういう意味では、ムロツヨシと医者がいい仕事をしたと思った。医学的にあれな面はあるが、そういうドラマなので納得することにした。

• 3.2
• 3/26放送分

それでも家族がまとまっている最終回。『あ、そういう展開？』というプチサプライズはあったが、それで1時間を持たせるのは厳しかった。このドラマの良さは、"長男がワイルドに家族をまとめる"ところ、"さくらとの微笑ましい恋愛"、たまにぶっこんでくる"ネタ"とかだと思っているが、そのどれもが、今回の話の展開上そぐわないので、武器を取り上げられて"丸腰になった最終回"だったなと思った。"いないバージョン"を途中で観させられたが、テンポも悪くなるし要らない気がした。舞台のくだりは、演目との対比はいいし、本来なら泣けるんだろうけど、"本番中に独り言を言ってるあぶない老人"になってしまっていて、集中させてくれなかった。