ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』各話の感想・レビューと採点

• 3.6
• 10/16放送分

霊視した人が亡くなってあれこれ推理する回。小説原作だが、あえてなのか、ドラマ的な脚本・演出にせずに、たぶん小説のまま、セリフ少な目、行間というか余韻多めになっていて、これはこれでありだなと思った。セリフ少な目であっても、大黒柱の瀬戸康史がシーンを作れているので、安心して観れた。翡翠の降霊の痛々しさを、清原果耶が十分すぎるくらい表現していて、ささるものがあった。

• 3.4
• 10/23放送分

鏡に知らない女の人が写るので見てほしい回。前回もだが、映像に何かフィルターをかけているのか、霊視と事件のミステリー感が醸し出す「霧」的な雰囲気がよく出ていて、作品の世界観と映像がマッチしていて、芸術点が高かった。能力による翡翠の不幸感や、香月とのわずかな恋愛的要素があって、共感性の面でよいのと、作品に立体感をもたらしていて、隠してないけどいい隠し味だった。

• 3.4
• 10/30放送分

うちの高校の連続殺人事件を解決してくださいの回。翡翠が制服を着てモデルをやっている意味がよく分からなかったが、そうするなら、もう少し時間を費やして、女子高生との仲良し感を視聴者に植え付けた方が、後の事件との落差が生まれて、止められなかったあたりからの説得力が増したかなと思った。

• 3.4
• 11/6放送分

透明な悪魔の標的が翡翠っぽい回。主役に危機が及びそうなのと、仲間内に裏切り者が居そうなのとで、霧が段々と濃くなるように、サスペンス感が強まっていって、ラストで気になる終わり方をして、いいまとまり具合だった。ただ、これまでと違って、事件の解決がないので、なんか物足りなかったり、真ちゃんはこんなときに北海道？とか、しっくりこない部分はあった。

• 3.4
• 11/13放送分

無事犯人を逮捕する最終回。いい意味でも、若干そうじゃない意味でも、眩暈がする最終回だった。一つずつ論理を検証しようと思えなくなるくらい、……あれだし、ラスト付近の真ちゃんの言葉が全てなんだろうけど、そもそもオーラの感じ取れる翡翠と、……ネタバレ厳禁らしいので……。