ドラマ『リコカツ』各話の感想・レビューと採点

• 3.6
• 4/16放送分

雪山で遭難して助けに来てくれた人と結婚してケンカして離婚を切り出す回。楽しかった。戦前並みの夫婦感を持つ自衛官の夫を永山瑛太が好演していて説得力があるし、その父役の酒向芳も説得力があった。そこがしっかりしているから、熟年離婚に至るのが自然に思えたし、それ以外にも全体的に腑に落ちた。終わり際は、丁寧に見せるように伏線をばら撒いたし、今後への期待感がかなりあった。

• 3.4
• 4/23放送分

バーベキューとパーティーとペンライトの回。あの女自衛官の行動が、任務と真逆のことをしているのでダメじゃない？と思ったのと、その後のツイッターで義母を見つけるところなどは、話の都合の良さがあった。夫婦のコミカルなやり取りなどは、初回から変わらず良かった。

• 3.6
• 4/30放送分

お母さんを尋ねに箱根へ新婚旅行の回。"ちょっとした驚き"のリアクションは、普通「え？」とか「なんで？」とかになりそうだが、「うぅ」と呻くように発するところに、永山瑛太の凄さを感じたというか、脚本にそう指定してあるのかもしれないが、それでも説得力があった。着信音にエヴァを入れてくるところなど、遊ぶ余裕がありつつ、いいものが出来上がっているので、力のある制作陣なんだろうなと思った。

• 3.4
• 5/7放送分

美土里の誕生日パーティーをなぜか新居でやることになる回。今回の見どころは、最後なんだろうけど、思ったよりは盛り上がらなかったというか、泣きだけで押し通そうとしているのが残念だった。抱きしめる手の感じとか、紘一の表情とか、もっと映せるところはある気がした。

• 3.4
• 5/14放送分

基地まで渋滞と作家の話相手と関係改善と骨折の回。理由はこれから明かされるのかもしれないが、なんで単身赴任の形を頑なに拒むのか、今回だけ見ると理由が分からなくて、違和感があった。これから明かすとしたら、「なんでダメなの？」とかの後に、黙って含みを持たせて終わるとかできた気がした。最初の方の初々しい感じは、程よくコミカルで楽しかった。

• 3.8
• 5/21放送分

家売るオンナと最後の晩餐の回。不器用なりに気持ちを伝えようとする紘一を、永山瑛太が好演していたし、言葉は出てないけど、顔にはもう出ちゃってる北川景子の表情にやられたし、さらに米津玄師の切なめなメロディも追い打ちをかけて、制作側の思惑どおりに切ない感じになった。今までの積み上げとか伏線とか、役者とか演出とか、音楽とかセットとか、持ってる武器をいっぱい使った回だった。

• 3.6
• 5/28放送分

みんな離婚と心残りとすれ違いの回。変わりやすい山の天気以上に、穏やかだったり快晴だったり土砂降りだったり、最後は訳わかんなかったりして、話の雲行きがコロコロ変わって楽しめた。二人の関係がどっちに転ぶのか、手のひらで転がされている気がするが、素直に転がされようと思った。姉妹二人で傘持ってきてくれないのをユニゾンするくだりは、合わせるためにスピードを落としていたので不自然だった。

• 3.6
• 6/4放送分

お互いに幸せになってほしい回。シンプルで、やりたいことがぼやけずに伝わる、ベタの良さ、みたいなものを改めて感じた。最後の紘一は、溜めてた分だけ心に刺さるものがあった。田村正和の追悼オマージュがあったり、三石琴乃にセーラームーンのエンディング曲？を歌わせたりと、本編をこなして、なお余力があるのだから、優秀なチームだなと思った。そして最近の話の展開に米津玄師がピッタリとハマってきた。

• 3.6
• 6/11放送分

それでお前はどうなんだの回。キッチンでの二人の距離感の適切さや、お茶こぼしたあとに、疑念について目を見て長いこと確認するところとか、最後のエスカレーターとか、いいねを押したくなるシーンがたくさんあった。両母親の心変わりっぽいものは、少し違和感というか軽かった気がした。

• 3.4
• 6/18放送分

それぞれの夫婦のかたちの最終回。紘一の健気さはよかったし、無難にまとまった最終回だと思ったが、期待値が上がりすぎたせいか、これまでよりは楽しめなかった。前回以前だと、話のゴールまで距離があるから、どうなるんだろうという、話の楽しさがあったが、もう最終回なので、無難にまとまるんだろうなというのがあって、最終回ならではのハンデだった。