ドラマ『それってパクリじゃないですか?』各話の感想・レビューと採点

各話の感想・レビューと採点

1話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/12放送分

キラキラボトルの開発情報を漏らしたんじゃないかと疑われる回。主人公がおとなしめだし、弁理士の方は無口で無関心なので、賑やか担当が誰もいないというか、演出的に平坦な印象だった。次回からは二人が打ち解けて、元気な仕上がりになる気はするが、今回の演出が基準になってしまうところがあるだろうし、もう少し元気な感じをベースにして欲しかった。とはいえ、陰キャ気味の芳根京子は珍しかったので、いいものが見れた。

ランキング情報

どみじなランキング
20位
偏差値
63.4
クールランキング
1位
どみじなスコア
3.503
どみじなドラマ賞
金鮪賞
最優秀男女優賞
俳優賞
場面賞
主題歌賞

採点グラフ

ドラマ情報

ジャンル
お仕事ドラマ(一般)
放送開始
2023/4
放送系列
日本テレビ
放送時刻
水曜 22:00
主な出演
芳根京子
重岡大毅
野間口徹
常盤貴子
ともさかりえ
福地桃子
渡辺大知
高橋努
朝倉あき
豊田裕大
諏訪雅
田辺誠一
橋本淳
赤井英和
相島一之
秋元真夏

2話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/19放送分

緑のおチアイさんの回。亜季の揺れ動きが愉快で楽しめた。悪気のない感じは、でんでんが流石の説得力だったし、お茶でさえゾルルルンと擬音で表現するくらいの感覚派であって感情的である亜季がいて、法律知識でほっぺたを叩く勢いの、理性派である北脇がいて、すごく怒っている社長もいて、この4人でかなり大きいフィールドができて、その中にその他社員が居たりして、キャラが多い割に立場が明確だし、価値観の多彩さがありつつ、整理整頓されている印象だった。個人的には亜季よりに共感できたが、4人の作るフィールドのどこかに、視聴者の価値観があると思うし、共感性の高い、懐の深いドラマだなと思った。北脇が少し丸くなっていたが、そういう意味では、もう少しストイック寄りの世界にいて欲しくて、そっちの軸に引っ張って欲しいところはあった。

3話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 4/26放送分

カメレオンティーとスムージーの回。話として一話完結で見やすいし、亜季と北脇の関係性と、北脇が何者なのかという謎を入れてきて、一話完結部分と全話継続、または次回への繋ぎのバランスが抜け目ないなと思った。芳根京子の演技に信頼感があって、シーンにあった表現を適切に繰り出してくるというか、疲れているシーンでちゃんと目が死んでるのは凄かった。玄米のくだりは、「やさしい甘み」とか言ってたから、低温にしなくても良くなったんじゃ?と思った。

4話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/3放送分

縄文土器からインスパイアされたツキヨンを商標登録する回。スパイ疑惑が消えたことになっているが、北脇の過去を少し知ったからといって、スパイじゃないとなるのは早計というか、納得感はあまりなかった。とはいえ、それはスパイス的な部分なので、影響は少な目で、むしろ本線はしっかりしていて、そういうネコがいたなとは思ったが、見応えがあった。

5話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/10放送分

調整と根回しが必要な回。調整というテーマだったが、途中から分割とか交換とか、テーマと違ってきている気がして、それも調整に含まれるのかもしれないが、それを言ったら、今までの回はすべて調整な気がするし、いけ好かない同期の件も入れると、テーマで括れないカオスな話だった。あの同期自身の問題が結構時間を食っていたが、協力を得られた訳じゃないし、共感できるところはなかったし、相手方に行ったとしても別にいいので、分割してスピンオフでもいいくらいだった。

6話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 5/17放送分

学会発表と特許出願の新規性の回。大学生の男が、誇張する程度に、イラっとする方向に持っていってくれたおかげで、そのあとの亜季のコミカルが活きたし、なんやかんやあった後の、ラストのコミカルも輝いたし、歩み寄りとか、チームの努力とか、色々なベクトルで旨みが出るとこまで行っていたし、ドラマ空間が広かった。ベクトルの始まるところで、亜季の言動が効いていて、ラストとかそうでしょうねと思いつつも、芳根京子の説得力があるので、観てる方としても、はい喜んで、とホイホイついていけた。

7話:感想・レビュー

  • 3.4
  • 5/24放送分

月夜野がパクリかもしれない回。アプリで始まって、アプリで終わるところが、一話完結の鑑みたいな、話の閉じ方に納得感があった。カフェで恋愛味をトッピングしたり、アプリでキャッキャして、Koiする5秒前感を出したり、部長の過去で次週へ繋げたりと、抜かりのないパッケージングだったが、本線が、特許で勝ったのか?という、微妙な違和感はあった。

8話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 5/31放送分

パテントトロールと高梨部長の過去の回。主人公の亜季の出番が少なくて、高梨部長と又坂のW主演みたいな回だったが、マンネリ防止の変化球として、たぶんよかった。芹沢@鶴見辰吾が、理不尽な悪の方向に引っ張ってくれたので、勧善懲悪とまではいかないまでも、倒しがいはあった。月夜野一丸となるところが、日本人のいいところというか、パテントトロールが災害とするなら、社員の一致団結がそういうものにも見えてきて、それを素直に煽る演出もよかった。

9話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 6/7放送分

なるほどなるほどの回。最終回直前の回なので、大き目の障害をでっちあげて、少し盛り下げるのがセオリーであって、今回もそれに沿った回だったが、テンションの意味で盛り下がるのを実現しつつ、無念な感じは見応えがあったし、熊井部長の乱もあって、盛り下がりつつ盛り上がる不思議な回だった。

最終話:感想・レビュー

  • 3.6
  • 6/14放送分

特許侵害の裁判が始まる最終回。前クールのリバオケもそうだった気がするが、この枠は最近、大団円が得意だなと思った。真相の方は、お粗末というか、倫理観って何かね?と言いたくなるような経緯で、何でやねんと思った。熊井部長から出迎えるように言われて、事を理解したときの、亜季@芳根京子の笑顔は、犬が飼い主に見せるような、無償の喜びみたいな感情が詰まっていて印象的だった。それを皮切りに、あざとくてニヤけてくるくらいの、ハッピーな展開が始まって、最後まで観てよかったと思える最終回だった。