ドラマ『しょうもない僕らの恋愛論』各話の感想・レビューと採点

• 3.4
• 1/19放送分

昔のバンド仲間から友達申請があって悩む回。この枠にしては年齢層高めだなと、少し面食らったが、話は面白く、冒頭のおっさんが手を振るとそうなるといったコミカルな部分もあり、展開もよくて次回が気になった。キャストはベテランばかりで、いい意味で、いわゆる視聴率を考慮したメンツではない、といったら失礼なのだが、地に足のついたいいドラマだなと思った。

• 3.2
• 1/26放送分

安奈と俺の聖地巡りの回。落ち着いた雰囲気のいいドラマだが、今回はちょっと落ち着きすぎてて、ドラマ的なエンタメ性は控え目だったかなと思った。主人公が普通めなオッサンなので、なかなか盛り上げづらい面もあって致し方ないのだが、女性陣が元気なのが救いというか、もっと絡みがないとあれかなと思った。

• 3.4
• 2/2放送分

くるみが美術に目覚める回。写生大会になるくだりや、悲しくて電話しちゃうくだりなど、一から十までは語らない、一から八～九くらいにとどめているので行間ができて、野暮ったくないオシャレな感じというか、余白たっぷりミニマルデザインというか、エンタメ性は控え目ながらも余韻はあって楽しめた。

• 3.4
• 2/9放送分

コクられて殴られる回。あのオッサンがいい味出していて、親友とはいえ人様の家のつまみを勝手に食べたり、タバコ吸おうとしたり、そもそも深夜に押しかけてまだ飲もうとしたり、マンションなのに声おっきいし、そういうの含めて誇張したオッサンというか、寂しい理由があるので共感できる部分もあるのだが、過ぎ去った時間とも進んでいない時間ともいえる、その時間の長さを感じるには十分すぎる仕事っぷりだった。

• 3.2
• 2/16放送分

揺れるアラフォーにサプライズの回。くるみの出番が少なかったせいか、どこか元気のない仕上がりになってしまって、みんないい大人で落ち着いてるし、とはいえ、こういうときは絵里が盛り上げてくれていた気がするが、今回の役回り的に、絵里もナーバスモードだったので、話のとおりに作ると難しい回だったのかなと思った。

• 3.4
• 2/23放送分

絵里とそういう関係になる回。写真で気を遣う拓郎を見る絵里とか、ラストのくるみなど、話の先にある心情を表現できていて見ごたえがあったのだが、くるみが見てしまうシーンは、絵里を見たときの反応と、もっとショックなときの反応が逆転しているように見えたのと、「ボール取ってください」的なシーンは、蹴るのがどっちも下手で、男子生徒よりくるみが対応した方がいい位置に転がってくるし、蹴り返しも言った子に返ってなくて、サクッと撮り直せばいいのにと思った。

• 3.2
• 3/2放送分

同棲したり進路に悩む回。淡々として抑揚がないというか、失恋と進路のことで、くるみが元気なかったので、全体的にも元気がない印象があって、アラフォーの同棲とはいえ、同棲したてなので、多少キラキラしたものがあってもよかったのかなというか、それ以外に盛り上げるところがないというか。

• 3.2
• 3/9放送分

経営にまわって欲しい回。あの日の情熱を思い出して、絵里を放置する勢いだったのはあるが、それでも、その日のうちに退職願は早すぎるし、辞めなくても、あの会社でワガママ通せばいいだけな気がするので、腑に落ちなかった。終盤までは、感情面で抑揚がなく、やや退屈に感じたが、終盤で一気にピークが来て、ある意味、それまでが平坦だったおかげで、コントラストが出た。

• 3.4
• 3/16放送分

描いたキャラクターを褒めて欲しい回。絵里の決断がしっくりこなくて、口ではああ言っているものの、ハグされてたくらいだから、そういうことであって、話し合いかケンカ事案ではあるが、歴史は『空気』以前と以後に分かれるみたいな、デジタルな感じがして、もう少しグラデーションがある方がしっくりきた。くるみの方も、もう少しグラデーションが欲しかった。

• 3.4
• 3/23放送分

フリーランスで仕事中毒な最終回。各キャラクターのその後を程よく描いて、自然と、なるようになった結末で、キレイな最終回だった。終盤の拓郎の返答が秀逸で、もの凄く単純なことなのに言語化できなかった想いが詰まっていて、片想い製造機なりに頑張ったなと思えるものだった。