ドラマ『ザ・タクシー飯店』各話の感想・レビューと採点

• 3.2
• 6/1放送分

志村坂上の丸福でチャーハンの回。テレ東式グルメドラマだが、渋川清彦の渋い演技を見るドラマというか、世界観も渋く、若社長以外は昭和生まれのオッサンなので、必然的に昭和感が出るところに、タクシーは決してプリウスでもジャパンタクシーでもなく、角ばったレトロな車体だし、中華料理屋も昔ながらで、トータルで昭和レトロな雰囲気を醸し出すことに成功しているなと思った。

• 3.2
• 6/8放送分

離婚届けを出しに行く途中で酢豚を食べたい回。ふせえりと柳沢慎吾が醸し出す、離婚間際の夫婦の雰囲気に説得力があって、それなりに深刻な状況を横目に、「酢豚いきてぇなぁ」みたいな、中華のことしか頭にない八巻とのギャップがよく出てて、現実的なシュールというか、不思議なものを観た気がした。

• 3.4
• 6/15放送分

三鷹で餃子のうまい店の回。愚痴る看護師の質問の答えに、なっていないような気はしたが、二人の織りなす会話と、店員と、提供される餃子とで、狭い店内に濃い空間が構成され見応えがあった。グルメドラマというよりヒューマンドラマにだいぶ寄ってきた感じだったが、こっちの方が飽きがこなくていい気がするのと、振り子のように行ったり来たりすれば、マンネリ感は抑えられる気がした。

• 3.2
• 6/22放送分

タイガーで黄色いカレーの回。東屋敷もまた、哀愁ただようオッサンを体現していて、休日にオッサン二人という、なんともいえない、時間の進み方がおかしいというか、あとは『笑点』と『サザエさん』見るだけだな、みたいな感じが凄かった。小道具のグローブとボールがいい味を出していた。

• 3.2
• 6/29放送分

夢をあきらめる回。時間軸が前後していて、それは別に良かったのだが、切り替えが分かりづらいというか、時計映して分からせるくらいのことは、しても良かったのかなと思った。濃い世界観は十分に堪能できたので、もうそろそろいいかなと思った。