ドラマ『妻、小学生になる。』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.6
- 1/21放送分
妻が小学生になって戻ってきた回。マンガ原作ならではの、現実離れした設定だが、伝えたいことは普遍的で現実的だし、これが長く続くことはないという、暗黙的なものがあって、最終回まで続く、緩やかで断続的なサスペンスというか、悲しいフラグが、出だしから立っている気がした。女児とおっさんという組み合わせなので、愛情表現の面で、気持ち悪さが、先に来る人もいる気がするが、その辺は実写化に伴う難しさというか、舵取りが難しいだろうなと思った。堤真一に説得力があるし、毎田暖乃も頬杖ついたり、涙を親指で拭ったりと、石田ゆり子がやりそうなことをやるから、ドキッとするし、いいドラマになる予感がかなりあった。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 14位
- 偏差値
- 64.0
- クールランキング
- 1位
- どみじなスコア
- 3.524
- どみじなドラマ賞
- 金鮪賞
- 最優秀男女優賞
- 俳優賞
- 場面賞
- 主題歌賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- ホームドラマ(一般)
- 放送開始
- 2022/1
- 放送系列
- TBS
- 放送時刻
- 金曜 22:00
- 主な出演
- 堤真一
- 毎田暖乃
- 蒔田彩珠
- 神木隆之介
- 吉田羊
- 森田望智
- 杉野遥亮
- 柳家喬太郎
- 石田ゆり子
2話:感想・レビュー
- 3.4
- 1/28放送分
妻が小学生になってもモテてる回。ちょっと軽すぎたかなと思った。前回よりは、圭介を中心にコミカルなテイストで、全体的に浮かれ気味というか、軽くなってしまって、鏡に映る姿とか、最後の吉田羊とか、重さが欲しいシーンまで、相対的に軽くなってしまったというか。最後のは、コントラストの幅がとれたという見方もあるが、どちらかというと、浮いてしまったように見えた。最後の深刻そうな場面をもう少し引っ張って、時間で重量を稼ぐというか、中盤でも弁当のくだりがあったが、時間をとって印象付けると、サスペンス感も出てきてよかったのかなと思った。
3話:感想・レビュー
- 3.4
- 2/4放送分
妻と旅行に行きたい回。話が大枠では、さほど進んでいないので、停滞感を感じたし、家族でワイワイは前回と同じなので、マンネリ感が少しあった。妻が苦悩する場面が多かったので、少し陰鬱に寄りすぎた気がするが、後々これが効いてくる気もした。
4話:感想・レビュー
- 3.6
- 2/11放送分
球技大会で小学生相手に嫉妬する回。前回までは、新島家の三人による話がほとんどだったが、今回は弟と白石家と学校が加わり、一気に世界が広がって新鮮だったし、守屋さんからのベクトルもできて、夫婦そろってカオスになって、今後の展開に期待が膨らむ、伏線バラ撒き回だった。『母親として先輩である子供』というパラドックスには秀逸さを感じた。
5話:感想・レビュー
- 3.6
- 2/18放送分
大丈夫よ慣れてるからの回。キツめな万理華母は、話的にも演技的にも説得力があって、ドラマのレーダーチャートに『不安』という軸があるとしたら、一人でグッと押し上げてたし、ドラマに立体感をもたらしていた。テンポ的には少し遅めな気はしたが、無駄な間があった訳ではなく、意味のある余韻を生み出せていた印象だった。
6話:感想・レビュー
- 3.4
- 2/25放送分
みんなでバーベキューの回。みんなの日常みたいな、これといって盛り上がる話ではなかったが、万理華がいなくなった影響とか、守屋さん方面とか、関係性を仕込む場として、バーベキューって優秀だなと思った。冒頭の敬語を使うあたりは、最初はコミカルに観てしまったが、そのうちハッとさせられるところがあった。
7話:感想・レビュー
- 3.6
- 3/4放送分
妻の実家に行って弾除けになる回。音楽のバリエーションが豊富で、様々なシーンを彩っていて、主題歌をどこで使うか、悩んでるんじゃないかというくらい、音楽面での余裕を感じた。秘密基地みたいなところのシーンは、セリフが秀逸で、そのセリフに合った人物像を神木隆之介が体現していて、いいシーンだなと思った。あと、鷲尾真知子と戸田菜穂の親戚感が凄かった。
8話:感想・レビュー
- 3.6
- 3/11放送分
幸せは長く続かない回。比較的下り坂の話で、その辺のドラマだと、今までのテイストが失われて、魅力がなくなりがちだが、そんなことなく、下り坂でも十分に魅力的だった。静止しているようなシーンでも、実は微妙に動いていたり、回想に行ったり来たりするときは、溶け込むようなトランジションにしていたりと、撮影と編集の芸が細かいというか、丁寧だなと思った。
9話:感想・レビュー
- 3.4
- 3/18放送分
商売の邪魔になる回。元に戻ったときに、各々が何をするかといった話の妙味はあったが、最後の方は都合が良すぎるかなと思った。旅立てない理由とか、それはそれで苦しいといったところを、もっと深く描いて、じゃあ仕方ないから、といった展開でないと、棚から牡丹餅すぎて、納得感がないなと思った。
最終話:感想・レビュー
- 3.6
- 3/25放送分
カード残高が増える最終回。守屋さんとか写真とか、予感を礼儀正しく、華麗に裏切ってくれて、優しく穏やかなオチもついて、いい最終回だった。友利のリアクションに違和感があったのと、深夜までつき合わせる背徳感みたいなのはあった。すごく細かいことを云うと、最後の『完』の表現が、白黒のコントラストが強くて、葬式方面を連想させるというか、もう少しポップな表現であって欲しかった。