ドラマ『純愛ディソナンス』各話の感想・レビューと採点
各話の感想・レビューと採点
1話:感想・レビュー
- 3.4
- 7/14放送分
ピアノ教室がつぶれたので音楽教師になる回。心の闇と生徒と教師の恋愛と、もしかしたら事件性もあって、そういうのに合った雰囲気が醸し出されていて、題材と映像のマッチング度が高い仕上がりだなと思った。吉川愛の好きになった瞬間とか、家での激昂とか、感情の階調性が適切に感じたし、毒親とその男と、正樹の方だと、父親とその関係を効果的に悟らせる葬式でのカットと、今後の恋愛の発展に納得感が出るような、土台の作りが今回で出来ていて、初回としてやるべきことをキッチリやってる感があった。
ランキング情報
- どみじなランキング
- 84位
- 偏差値
- 60.3
- クールランキング
- 4位
- どみじなスコア
- 3.398
- どみじなドラマ賞
- 作品賞
- 場面賞
- 主題歌賞
採点グラフ
ドラマ情報
- ジャンル
- 恋愛ドラマ(ドロドロ)
- 放送開始
- 2022/7
- 放送系列
- フジテレビ
- 放送時刻
- 木曜 22:00
- 主な出演
- 中島裕翔
- 吉川愛
- 比嘉愛未
- 髙橋優斗
- 佐藤隆太
- 光石研
- 富田靖子
- 和田正人
- 藤原大祐
- 畑芽育
- 眞島秀和
2話:感想・レビュー
- 3.6
- 7/21放送分
大学推薦をお願いしたい回。劇中に不協和音を説明するくだりがあったが、ドラマの作りがまさにそうというか、純愛の中に事件性という不協和音を忍ばせて、色彩的に複雑な話になっているので、クラシックから学べることはあるんだなと思った。職員室でのピークに至るまで、感情表現を適切に抑えてというか、楽譜みたいにフォルティシモとかメゾピアノを管理できている印象を受けた。コインランドリーで少しだけコミカルになったのは、効果的な隠し味になっていて、何気に素晴らしかった。
3話:感想・レビュー
- 3.6
- 7/28放送分
5年経ったら色々と変わる回。ピアノをフリに使うのは、視聴者の期待を裏切ったり裏切らなかったりして、ジェットコースターまでは全然いかないけど、波くらいは感じられてよかった。「嘘つき」のシーンの間とか、そもそもセリフの前後にある行間とか、色々な想いが4文字に詰まっていて、芸術性すら感じた。光石研は嫌な役をキッチリこなすし、話的にはそうなっちゃったかというのもあり、最後まで楽しめた。
4話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/4放送分
悪者ばっかりの回。話的には少し停滞感を感じたが、色々と陰謀のスイッチを入れて周って、次回以降に期待が持てる回だった。碓井先生の沼が、なかなかドロドロしていて愉快だったが、この親にしてこの子ありみたいな、親の沼というか、ある意味カラッカラの荒野でしかないが、悪いなあと思わせる説得力があった。
5話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/11放送分
地味女の毒性と忍び寄る毒親の回。前回からあまり話が進んでいる印象がなく、少し退屈な回ではあった。二話目までを第一楽章とするならば、純愛をベースに不協和音をそこそこ入れて、複雑な音色というか、スイカに塩かけると甘さが引き立つみたいなものがあったが、四話目以降は不協和音がベースで、どっかから来た路加が、和音でも不協和音でもない音を奏でてて、きれいな音がほとんどない、それが二話続いてるので、そろそろ純愛方面を復活させて欲しいなと思った。
6話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/18放送分
お前は何を与えてくれるんだの回。冒頭から朝比の健気な男前があって、それが終盤の説得力に繋がっていて、ある意味朝比を応援したくなる展開というか、そっちに感情移入できる回だった。今週、『怖いシーンがあるから気を付けてください』みたいなドラマがあったが、碓井のPC画面の方がよっぽど怖いなと思った。
7話:感想・レビュー
- 3.4
- 8/25放送分
碓井先生が逆ギレして夫婦の危機の回。『正しい逆ギレの方法』という講座があったら、ぜひ講師になって欲しいくらい、教科書的な逆ギレだったというか、キレイな逆ギレだなと思った。比嘉愛未のああいう表情を見るのは初めてかもしれなく、少し驚いたが、話的に大きな転機なので、強く印象付けられたのは良かったし、ちゃんと今回のピークになっていた。
8話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/1放送分
幸せになったら周りが不幸になる回。二人がそうなると、ピタゴラ的にあの人がああなって、この人はこうなってみたいに、連鎖していく人生の奇妙さが、よく表現されていて見応えがあった。シェアハウスの新入りが、色々と教唆しすぎというか、妙なバランサーというか、あえて逆を取る、いけ好かない奴というか、そういうキャラだっけ?というのもあるが、話の都合に付き合わされたユーティリティプレーヤーになっていて違和感があった。
9話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/8放送分
いろいろとケリを付ける回。添える程度の不協和音ならいいのだが、不協和音がメインになっているというか、正樹と和泉の話がメインから降格して、数ある話の一つになってて、路加とか朝比の話の比重が大きくなってきちゃって、単にカオスなだけというか、見通しの悪いスッキリしない展開だった。
10話:感想・レビュー
- 3.2
- 9/15放送分
結局は逃れられない回。冴の行動が意味不明で、毒親だけど、いくら親のためとはいえ、あっさりと別れすぎで、前三回くらいはなんだったんだ、というのもあって共感できなかった。挿入歌が二回くらい流れていたが、いらないタイミングだったので無理やり感があって、流さないといけない契約でもあるのか?と思った。
最終話:感想・レビュー
- 3.4
- 9/22放送分
波にさらわれて残ったものの最終回。終盤の一番大事なシーンが、波にこだわりすぎていて、脚本上たしかに波がどうのこうの書いているんだろうけど、下から波をいっぱい入れつつ二人を写したり、ドローンで波が押し寄せる様子を遠目から撮ったりなど、肝心の二人がないがしろにされてて、もったいないなと思った。